世界の日本人ジョーク集
中公新書ラクレ
著者:早坂隆
出版社:中央公論新社
サイズ:新書/238p
発行年月:2006年01月
ISBN:4121502027
本体価格 760円 (税込 798 円)
世界のジョークで日本人がどうネタになっているのかを通じて、
日本人がどう捉えられているかがわかる。
我々はともすると失われた10年以降、
自信を喪失し切っているキライがあるが、
まだまだ、ハイテク国家の金持ちだと思われている
…ということが窺われる。
ただ、アメリカ人を描いた以下のジョークは、
将来、日本もこうなってしまう可能性もなくはないと考えさせられる。
●失業中のトムの一日
アメリカ人のトムは現在、失業中の身である。
朝七時に時計(日本製)のアラームが鳴る。コーヒーメーカー(台湾製)がゴボゴボいっているあいだに、彼は顔を洗いタオル(中国製)で拭く。電気カミソリ(香港製)できれいに髭も剃る。
朝食をフライパン(中国製)で作ったあと、電卓(日本製)で今日はいくら使えるかを計算する。
腕時計(台湾製)をラジオ(韓国製)の時報で合わせ、クルマ(ドイツ製)に乗り込み、仕事を探しにいく。
しかし、今日もいい仕事は見つからず、失意と共に帰宅する。彼はサンダル(ブラジル製)に履き替え、ワイン(フランス製)をグラスに注ぎ、豆料理(メキシコ製)をつまみながら、テレビ(インドネシア製)をつけて考える。
「どうしてアメリカにはこうも仕事がないのだろうか…」
話は変わって、十年ほど前、藤左衛門は、
国際会議のお手伝いをしたことがある。
各人は一人ずつ各国代表団に振り分けられ、
次から次へと開催される会議の時刻と場所を確認しながら
議場へと間違いなく案内するというのが役目。
この仕事、どんな国の担当になるかによって
大変さがまったく異なる。
例えば、日本人なんかだと、
べつにそんな事務局の人に頼らなくても、
配付資料だけを頼りに正確な時刻に正確な場所に登場していて
まったく不思議ではない。
…であるからして、
正直、そんな大変な仕事だとはまったく思っていなかったのだが、
私が担当したのはポルトガル。
そのポルトガルだが…
こんな(↓)描かれ方をしている。
●到着時刻
ある時、世界的な音楽コンクールが行われた。
開始一時間前にドイツ人と日本人が到着した。
三〇分前、ユダヤ人が到着した。
一〇分前、イギリス人が到着した。
開始時刻ピッタリにアメリカ人が間に合った。
五分遅刻して、フランス人が到着した。
一五分遅刻して、イタリア人が到着した。
三〇分以上経ってから、スペイン人がようやく現れた。
ポルトガル人がいつ来るのかは、誰も知らない。
…こんな描かれ方をされてるポルトガル人である。
単に時間になったら議場に押し込むだけなのに、
ホント苦労したんだから…(苦笑)
藤左衛門の独断評価:★★☆☆☆
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